猫って死んでも可愛い!?

今うちにいるアメショーブラザーズの前、私は三毛猫を飼っていました。

名前はミーシャ。1998年生まれですから、生きていたら今年、19歳に
なっていましたね。
 
19年前の夏のある日、えさを求めてフラフラ歩いていたところを保護
しました。

 

実家で両親と暮らしていたのですが、父は「家の柱を引っかかれる」

のが嫌で、ネコを飼うのは反対でした。

 

それでも三毛猫というのが父にとっては縁起のいい猫だと

いう意識だったのか、大人しく抱っこされている姿にほだされ

たのか、私の部屋で飼うなら、という簡単な条件で許されました。

 

その日から私は覚悟を決めました。

何があってもこの子の命を全うさせよう、きちんと看取るまで

お世話しよう、と。(ちょっと大仰だったかなw)


健康診断に連れて行くと、生後3ヶ月くらいということでした。

特に病気もなかったのですが、とにかくノミがすごかった・・・
家にいると一日中、体を掻いて痒がっていました。

 

ノミ取り首輪を使ってみたら、舐めてしまって具合が悪くなるので
ダメ。

 

仕方なく「くし」で、コツコツとノミを取っていたのですが埒が
あかない・・・

 

シャンプーしてみても、それだけじゃノミはいなくなりません。

 

しばらくの間は、くしでノミ取りしながら毎日の掃除機かけを
続けました。

 

そうしているうちに友人から「フロントライン」が効くという
話を聞いて、早速病院で購入して試しました。

 

頭の後ろ(首のあたり)に数滴たらすだけ。
それが全身に広がって、ノミを駆除するんだそうです。

 

確かにフロントラインを使ってからは痒がることもなくなり
ました。

 

ただ、ノミの卵はもしかしたら家に残っているかもしれない
ので、毎日の掃除機かけは休めませんでしたね~。

 

面倒だったけど、ネコのためだ! というより、私たち人間
にもノミが付きますから、衛生上、完全に駆除するしか

なかったわけですね。

 

そして、ミーシャが生後半年くらいになった時避妊妊手術を

受けさせました。

 

女の子だったので、シーズン(発情期)が来たら鳴き声がうるさ
そうだし万が一、脱走してオスと交尾して子猫が生まれちゃっても
全部は飼えないし、里親を見つけるのも大変ですしね。

 

それなら望まれない子が生まれないうちに手術して、この子を

一生大事に育てようと思ったのです。

 

よく、「避妊や去勢手術するのはかわいそう」っていう方が
いらっしゃいますが、今の日本の野良猫事情を考えると手術して
ある意味「命を守る」っていうことも必要なのかと思うんです。

 

自然に任せて飼育していてもしも子猫が生まれちゃったら、

その子たち全部の世話ができるでしょうか?

 

世話をしてくれる里親をさがせるものでしょうか?

 

一人で飼育できる犬や猫の数って、やっぱり1~3匹程度

が限度じゃないかって思います。

 

その人の経済事情や動物に掛けられる時間にもよりますが、

仕事を持ちながら、子育てしながら、家事をしながら十分に

手を掛けてやれるのって、そう多くはありませんよね?

 

あんまり沢山いると、愛情も分離して全部の子を平等に

愛せるかどうかも疑問だったので。

 

最低でも年に一回の健康診断と予防接種は必要だし、

それ以外に病気になったりけがをしたりすれば治療費が

かかります。

 

自分が仕事や旅行で家を空けるとき、ネコなら1泊くらい

なら大丈夫でしょうが、それ以上の日数になると預ける先も

探さねばなりません。

 

ゴハンだって、その子の体調や年齢、病気に合わせて変えて

あげないといけないし、毎日遊んであげないと欲求不満になったり、

運動不足で太ったりしちゃうし、人間の子供ほどではないにしろ、

それなりに手がかかります。

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そんなわけでミーシャは生涯「一人っ子」として育てるはず

だったのですが、縁あって後年、アメショーブラザーズを迎える

ことになります。

が、今はその話は置いておきますね。

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可愛らしい子猫時代なんてほんの数ヶ月で終わります。

あとは大人のネコと同じくらいになっちゃって、人間の数倍の

速さで年をとるし、もちろん自分より先に逝っちゃいます。

 

子猫を拾ったといっても、大人のネコ、年取ったネコを想定

して飼いはじめないと、最期まで面倒みられないかもしれま

せんね。

 

そんな覚悟を決めて飼いはじめたものの、13歳を過ぎた頃から
腎臓疾患を患い、月に一度の尿検査、血液検査、毎日の薬の
服用をするようになりました。

それはそれで、やっぱり大変でした。

 

亡くなる数ヶ月前から主食のカリカリじゃなくて、おやつの
猫缶やお刺身しか食べなくなって、痩せてきました。

 

もう先が長くないとわかっていたので、私も無理やり主食の

カリカリだけを食べさせようとは思いませんでした。

 

最後ぐらい、大好きだったものを食べさせたい、と思ったのです。

 

亡くなる前日からはエサはもちろん、水も飲めなくなりました。


人間もそうなのかもしれませんが、命が尽きる時って、水も栄養

も採れずに枯れるように死んでいくものなのですね・・・

 

その日は半日、ミーシャをひざに乗せて最期の時を待っていました。


猫は死期を悟ると姿を消すといいます。


ミーシャも私から離れたがったのですが、私が離したくなくて
ひざに抱いていました。

 

そして・・・

ミーシャは最後に大きく息を吸ってむせるような音を出して、
そのまま息を引き取りました・・・

 

こんな風に別れがやってくるのか・・・
17年間、ずーっと一緒にいた子がいなくなってしまう・・・
頭では分かっていても、こんなに辛いとは思いませんでした・・・

できる事ならもう一度ミーシャに会いたいな・・・

 

ミーシャの亡骸はペット火葬場でお骨にしてもらいました。

人間の時と同じように、骨の部位の説明を受けました。

ちっちゃいけど、ちゃーんと「咽喉仏-のどぼとけ」の骨も

ありました。

 

頭蓋骨はよく、標本で見るのと同じ形でした。

不思議なことに骨になっても猫って可愛いんですよね!

(そうとうのネコバカw)

 

いまでも骨壺はうちのクローゼットの中にあります・・・

 

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