ルドルフとイッパイアッテナ - ルドルフ 迷子になる

昨年公開された映画「ルドルフとイッパイアッテナ」ですが、

先日Tsu〇ayaで借りてきて、観てみました。

 

あらすじは、とあるお宅で買われていた黒猫ルドルフ(頭長に

小さなたてがみのような毛がはえている)は小学生の飼い主

リエちゃんにかわいがられていました。

 

ある日、お使いに出かけたリエちゃんを追いかけていくうちに

間違ってトラックの荷台に乗ってしまいます。

一晩中かかってついたところは何と東京!

 

見たこともない景色、大勢の人波に押されて右往左往している

ところに、この界隈のボス猫に出会います。

お互い自己紹介をするのですが、ルドルフが相手の名前を聞いた

ところ、相手の猫はこう答えます。

「オレの名前はいっぱいあってな・・・」

ルドルフはてっきり「イッパイアッテナ」が名前だと思ってしまいます。

 

何故か「イッパイアッテナ」に気に入られたルドルフは彼と行動を

共にします。

ルドルフはどうやったら元の家に帰れるかを彼に聞きますが

「トラックで一晩中走ってきた場所だ。ここから見える所じゃねえ。

お前は家には帰れない」と言い放ちます。

 

その晩、リエちゃんを恋しがって泣くルドルフに、口では「うるせえ、

眠れないじゃないか」と言いながらも、何かを考えるイッパイアッテナ

なのでした。

 

翌朝イッパイアッテナにおこされ、一緒に出掛けるルドルフ。

野良暮らしの「イッパイアッテナ」は学校の給食室を訪ねてシチューの

肉をゲットしたり、商店街の魚屋さんやご近所さんを訪問してご飯を

もらう生活をしていました。

 

その場所場所で「イッパイアッテナ」のことを「ボス」とか「デカ」とか

「トラ」とか、いろいろな呼び方をされるのを聞いたルドルフは何故そんなに

名前があるのかを尋ねます。

「オレの名前は人間が好きなように呼ぶからさ」と答えて納得するルドルフ。

 

毎日、イッパイアッテナと一緒にご飯をゲットしたり、街中をパトロール

したりするうち、ルドルフは金物屋の猫「ブッチー」と知り合いになります。

ご近所の情報通のブッチーはこの界隈で一番危険地帯である「デビル」と

いうブルドッグがいる家を教えます。

イッパイアッテナと犬猿の仲であるデビルのことを

「あいつの呼び名は『地獄の番犬』だ」というブッチーの言葉に震え上がる

ルドルフ。

でも、実はイッパイアッテナは別の大きな犬と戦って勝ったことがあると

教えます。

 

その「大きな野良犬は猫と見ると追い回す厄介な奴でしたが、ある日、

その犬に捕まった仲間の猫を助けるために、イッパイアッテナはそいつに

体当たりします。

犬の耳に猫パンチ一発。それからその耳に噛みついて犬が悲鳴をあげて

耳を押さえて震え上がった時に言い放ちます、「今度この辺をうろついたら

両耳ちょん切って頭つるつるにしてやるからな!」

 

おおおおっ!イッパイアッテナ、かっこいい!!!

すっかり彼の殺し文句にしびれてしまったルドルフ。自分がその場に居たかの

ように何度もその殺し文句を言い続けます。

 

イッパイアッテナとルドルフが定宿にしている神社に戻ったルドルフ。

イッパイアッテナに迎えられて得意げにこの殺し文句を言ってみせますが

意外なことにこっぴどく叱られてしまいます。

 

「お前は野良ってものを全く分かってねえ!殺し文句ってのは命を懸けて

言うもんだ!」と。

 

すっかり恐縮したルドルフですが、デビルとイッパイアッテナの仲を尋ねると

意外な答えが返ってきます。

 

実はイッパイアッテナは元、飼い猫でした。その頃、隣の家にいたデビルとは

そこそこ普通に付き合いをしていました。

ところが、イッパイアッテナの飼い主がアメリカに引っ越すことになり、一人

旅立ってしまいます。

残されたイッパイアッテナを見て急に態度を変え、見下すようになったデビル。

それからずーっと犬猿の仲になってしまったのです。

 

イッパイアッテナは飼い猫だったとき、タイガーと呼ばれていました。

そのタイガーに飼い主が「一人でも生きていけるように」と引っ越す一年前から

教え続けていたことがあります。

それは人間の文字。最初は全く興味のなかった勉強でも飼い主は教えることを

辞めませんでした。

そのおかげで今、イッパイアッテナは新聞位なら漢字も含めて読めるように

なったのです。

 

「人間の文字なんか覚えて何か役に立つの?」と尋ねるルドルフに「文字が

読めればいろんなお宝が見つかるぞ。たとえば給食でシチューが出る日は

壁に貼ってある献立表を読めるからだ」と答えるイッパイアッテナ。

 

翌朝、一緒に小学校に向かう2人、そのあとを何故かブッチーもくっついて

行きます。

向かったのは教室内にある教室図書の棚。

そこでイッパイアッテナは本を読めば教養が身につくことを教えます。

もしかするとルドルフが住んでいた町に戻れるかもしれません。

ルドルフはイッパイアッテナに文字を習う決心をしました。

 

長くなりますので続きは後日・・・