ペットロス
ペットロス症候群ってお聞きになったこと、ありますよね?
犬猫、鳥、その他の小動物を飼っていらっしゃる方なら当然、亡くした時の気持ちはお分かりになると思います。
私もミーシャを亡くした時、しばらくはうつ状態でした・・・
ミーシャが生きているときは知識としてペットロスの症状がわかっていたので、自分はそうならないよう気を張ってきたつもりでしたが、頭で考えていることと気持ちは全く違います。わかっていても悲しい、つらい、さびしい・・・
私には子供がいませんが、きっとお子さんを亡くした親の気持ちとよく似ているんじゃないかしら?と思います。
だって、当然のように17年間毎日一緒にいたわけですから、その存在自体が無くなってしまうなんて急には受け入れられません。
12歳を過ぎた頃から高齢ネコ特有の病気、腎不全を患いまして、毎月猫の病院に受診に行き、薬を処方されていました。
いつの頃からか水を大量に飲むようになり、それにつれて薄くなったおしっこの量が増えていきました。ある日、血尿が出たので慌てて病院に連れて行って検査したところ、病気がわかったのです。
それから亡くなるまでの約5年間、毎月病院通いをしました。大変だったけど、でも、大切な仔のために続けることは苦ではありませんでしたね~。
完治はしなくても病状が進まないことをいつも願っていました。
それでも亡くなる半年前から急激に痩せてきて、嘔吐や下痢を繰り返すようになった頃のことはつらい思い出として残っています。
あんなに元気でいたずら好きで綺麗だったミーシャが痩せて毛艶も悪くなって、元気がなくなっていく。
人間の年齢にしたら70歳は超えていたのですから、老いていくのは当然ですが、うちに
来たときは生後3ヶ月のほんの子供で、その時を知っているだけに年老いて元気をなくす姿を見るのは耐え難いものがありました・・・
唯一の慰めは亡くなる日に私がずーっと膝に抱いていられたことです。
猫は死期を悟ると身を隠すといいます。ミーシャも亡くなる数日前から私から離れて隠れているようになりました。
猫にとってはそのほうが安心だったのかもしれませんが、私の勝手で自分の手元で看取ってやりたいと、その日はミーシャを離さず、抱いていました。
そして最期の時・・・ 喉を詰まらせたような音を出し、大きく息を吸うとそのまま永遠の眠りにつきました・・・
信じたくなくてしばらくミーシャを抱いたまま泣いていました。
ミーシャの体が徐々に固くなっていくのを感じて声をかけました。
「みーちゃん、ありがとう」あとは言葉に詰まってなにも言えませんでした。
写真は3年前、まだ体重も減っていなかった頃のミーシャです。私が生まれて初めて飼った猫ちゃんでした。